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「R求積」を使用すると,エクセルと連動させて Jw_cad 上で作成した矩形や円弧を含む任意のソリッド図形から求積図を作成することが可能だ。求積図の用途や階数は、ユーザーが設定した色とレイヤで用途と階を判断する。
このように便利なプログラムだが、面積計算には間違いがあると大きな問題になりかねない。実際に使用する際には R求積の出力結果をうのみにせず、慎重に精査してほしい。

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01 面積を求めるためのソリッド図形を作成する。ここでは解凍後の「R求積」フォルダに同梱されている「R求積.jww」 を使用する。

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02 「その他」メニューの[外部変形]から「R求積.bat」を起動し,面積を算定するソリッド図形を範囲選択する。その際、同じレイヤーグループに書かれたソリッド図形を選択対象にすること。選択時には線や文字などのソリッド図形以外の要素が含まれても構わない❶。
図形選択後、求積結果を作図する位置をクリックして指定する。❷

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03 コントロールバーの[選択確定]ボタンをクリックするとExcelが起動し、面積の算定が実行される。処理が終了したら、指定した位置に求積表が作成される。R求積で得られた結果は 「R求積」フォルダに「R求積」として保存される。

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04 「R求積図」の書式を変更する場合は「R求積_c.bat」ファイルを開く。このファイルで作図する求積図や求積表の線色や線種,レイヤなどを変更する。ここで設定した内容は画面左上のボタン(❶)に表示されたファイル名で保存される。このボタンをクリックすると保存するファイルを選択できる。R求積では設定内容を「ini」 と言う拡張子の付いたファイルで保存する。あらかじめ予め3種類の「ini」 ファイルが用意されているので、保存時にはこの3つのファイルのいずれかを選択して変更内容を上書きする。新たに設定ファイルを作成して設定を保存するには、R求積_c.batを実行する前にこれら3つのファイルのうち、いずれかの名前を変更した上でコピーしておく。
設定が完了したら、画面上にあるロゴマークがついたボタン(❷)をクリックする。
そのほか、求積図や求積表の線色/線種などを変更したり(❸、❹)、ソリッド図形の色を変更することもできる(❺)。

❶設定を保存するファイル名を表示。クリックすると[ファイルを開く]ダイアログボックスが表示され,保存するファイルを選択できる。
❷設定完了後クリックすると、変更内容が Jw_cad に反映される。変更後の図形は強制的に画面中央に配置される。
❸求積図の線色、線種、レイヤなどを設定する。
❹求積表の線色、線種、レイヤなどを設定する。
❺右側の RGB スライドを動かして、ソリッド図形の色を設定する。



1.基本事項

・エクセルはマクロのセキュリティが「高」であると一切のマクロ
 が実行できません。「中」以下で実行してください

・WindowsXPでは外部変形に半角スペースを含むフォルダ名は
 使用できません。「Program Files」等では動作しませんので
 ご注意下さい・*.xlsと*.batファイルは同一フォルダに置いて下さい

・1レイヤ当たり集計できる用途種別は15種類までです

・レイヤごとに集計を行っているため、複層階の算定も可能です

・最初の一度目の起動ではR求積_cで色設定を確認して下さい

・線色,ソリッド色を変更する場合はこちらをご覧下さい

2.JWでの作業

・用途別に必要な色分けを行いながらソリッドを作成します

・使用できるソリッド形状は以下の通り
  ・正方形,長方形
  ※上記以外の四角も面積は出ますが式は省略しています
  ・三角形
  ・内角90度以下の円弧と弦に囲まれた形状
  ・内角90度以下の円弧と端部からの2接線に囲まれた形状
  ※上記図形は角度が付いていても計算可

・上記仕様により、
・台形は 長方形+三角形
・扇形は 弧弦+三角形
 に分割しておく必要があります

・三角形は最初に描画した線形状部分を底辺と見なします

・0レイヤに描かれたソリッドは建築面積として扱います

3.外部変形の選択

・JWの外部変形から目的のbatファイルを選択して下さい

  R求積.bat ・・・ 通常版(進捗状況を表示)
  R求積2.bat ・・・ 高速終了版(エクセルを最小化で起動)
  R求積3.bat ・・・ R求積_cから連続してR求積を起動

4.データの選択

・作成したソリッド図形を選択します
 書き込みグループのデータのみが選択可能です

・複数グループに描画されたソリッド図形は集計できません

・範囲確定後、求積図の計算結果を描画する位置をクリックしてください

5.動作画面

JWWで描画したソリッド図形です
簡単な説明書きを兼ねていますのでご一読下さい

外部変形処理後の図です
レイヤと色毎に集計を行っています
計算結果はコード内で指定されたレイヤに描画します
その際描画されるデータの仕様は以下です

・色毎に面積の大きい順にソートしてナンバリング(デフォルト)
(VBコード内のソートモジュールで変更可)
・ナンバリングはレイヤ毎に1から開始
・各図形の輪郭をトレースして矩形は対角線を描画
・円弧関係は半径と内角を描画
・図面名称及び表タイトルをレイヤ名から取得します

6.設定

・面積判定のソリッド色及び描画線色を変更する場合は
 外部変形で「R求積_c.bat」を選択して下さい

・このシートで設定された条件で面積の分類を判断します

・左上ボタンに使用するiniファイル名が表示されます

・上記ボタンを押すと別のiniファイルが読み込めます

・iniファイルはデフォルトで
  R求積_compact.ini (番号・寸法文字 1.5mm)
  R求積_default.ini (番号・寸法文字 2.5mm)
  R求積_Large.ini (番号・寸法文字 5.0mm)
 の3種を同梱してあります

・iniファイルを増やしたい場合はエクスプローラ等で
 コピーし、名前を変更してから再度R求積_cで読み込んで下さい

・ウチのロゴマークを押すと、設定を保存しJWWの画面の中央に
 設定した色のソリッド図形を吐き出します
 1:100程度を目安に配置しますのでスケールには留意して下さい

・吐き出された図形をJWS登録する等で使用して下さい

7.その他

・ソリッドの形状が想定外の場合は、答えの部分に線色5で
 「Error」と表示されます

・稀に正確に描画されているにも関わらずエラーとなる場合が
 ありますが、その場合は 範囲確定の時に基点を変えてみ
 てください。(何度やり直してもエラーが出る場合はこちらの
 掲示板まで報告いただけると助かります)

・曲線化された不定型なソリッドも(条件に合えば)片っ端から
 3角形に切って求積表を作成できます

・エクセルのマクロのセキュリティレベルが「中」以下の場合に
 マクロを実行させない選択を行うと、マクロコードが閲覧出来
 ます

・マクロコードをユーザーが自己責任において変更すること及び
 各シートを変更することは問題ありませんが再配布はご遠慮
 下さい

・エクセルを外部変形のエンジンとして使用することについては
 当拙サイトにて簡単ですが説明してあります。
 興味のある方はご覧下さい。

・標準モジュール内の「d求積表の作成」で階毎の集計及び
 総合計を出力するかの設定が出来ます

・各階の図面名称の位置はアバウトです

・エクセルブックにパスワードはありません。

※配布するデータによる損害について作者は一切の責任を負いません
 使用者の自己責任においてご使用下さい

※配布するデータに何らかの不具合があった場合
 作者はその訂正の義務を負いません

※著作権は作者に帰属します

※転載及び改変後の再配布の際はご連絡下さい

改訂履歴

2005.1.3(Ver2.20)
  ・矩形以外の四角も面積を算定するようにした
   (上記は式が冗長なため省略される)

2004.8.25(Ver2.10)
  ・R求積_c
   ・サンプルをクリックでカラーパレットを追加
   ・色コードと10進値いずれかの入力で壊れていたのを修正
   ・iniファイルから色情報が読み込まれなかったのを修正
  ・R求積
   ・図面名を「*床面積求積図(表)」から「*求積図(表)」に変更

2004.8.16(Ver2.00)
  ・求積表で面積のない区分は無視して割り付ける仕様に変更
  ・一度に算定出来る用途を15種に変更
  ・R求積_cで設定できる描画属性を追加
  ・R求積_cで十進数及び色コードが直接入力出来る仕様に変更
  ・それに伴いサンプルの色を即反映するように変更
  ・16進表示の「###」を解消
  ・R求積_cで画面の固定を解除
  ・R求積_cのRGB記述順序を変更
  ・R求積_cのスライダを若干見易く変更
  ・R求積_cによる設定を外部ファイルに保存する仕様に変更
  ・上記に伴い同梱ファイルにR求積.ini等3種を追加
  ・R求積_cが吐き出すサンプルの形状を変更
  ・R求積_cの設定が保存されない不具合の解消
  ・集計セルを該当ソリッド色で塗る設定を追加
  ・計算結果をR求積.txtに出力するようにした
  ・最小化で高速に動作するBATファイルを添付した
  ・コードの見直しと整理
  ・その他いくつか

2003.12.11(Ver1.50)
  ・図形の寸法を0.1mm以下は切り捨てで算定する仕様に変更
  ・内部ルーチンを見直して動作を若干軽くした

2003.7.6(Ver1.41)
  ・R求積_cでの設定が反映しない不具合を解消

2003.6.30(Ver1.40)
  ・レイヤグループを全て使用できるように変更
  ・終了処理を変更

2003.6.16(Ver1.31)
  ・円弧の計算式に「/2」が抜けていました
  ・ソリッドが少ない場合に動作しない不具合を修正

2003.3.29(Ver1.30)
  ・図面名等をレイヤ名から取得して描画できるように変更
  ・エラー処理を若干変更

2003.3.15(Ver1.22)
  ・設定した色が反映されない不具合を修正(1.21で発生)

2003.3.13(Ver1.21)
  ・建築面積の処理に不具合があったのを修正
  ・名前をsquareからR求積に変更

2003.3.12(Ver1.20)
  ・0レイヤを建築面積専用に割り当てて同面積の結果を総合計に
   表示するように変更
  ・0-Fレイヤが使えるように修正

2003.3.5(Ver1.11)
  ・レイヤ毎集計及び総合計で小数2位に誤差が出る場合が
   あったのを修正

2003.3.1(Ver1.10)
  ・総合計を作成出来るように変更
  ・square_cファイルを2つ追加
  ・上記ファイルでソリッド色及び線種の設定が出来るように変更
  ・同じく指定色ソリッドを吐き出せる機能の追加
  ・設定された色を上から順にソートする仕様に変更
  ・JWSの仕様を変更
  ・動作画面の構成をオートシェイプに変更

2003.2.18(Ver1.00)
  ・円弧ソリッドを計算しないことがあるのを修正
  ・動作画面を更新
  ・タイムスタンプでバージョンを表示
  ・Ver1.00とした

2003.2.14
  ・線形ソリッドを無視するように改良

2003.2.9
  ・誤差を収斂するために小数点以下9桁までを
   取り込む仕様に変更(当初は11桁)

2003.2.8
  ・計算式が一部削られる場合があったのを修正
  ・ナンバリングのソートをしやすく改良
  ・「ソート」モジュールの追加
  ・モジュール名を変更
  ・BATファイルの記述を改良

2003.2.3
  ・末尾0が9999等になることがある不具合を修正
  ・余計な縦線を書いていたのを修正
  ・線色・レイヤの変更を容易に出来るように修正
  ・レイヤ毎の集計が出来るように改良
   (作表モジュール内で指定可能)
  ・作表モジュールのコードを少し整理

2003.1.28
  ・計算結果の表示位置がずれる不具合を修正
  ・BATファイルのパス表記の方法を変更
  ・任意のフォルダから実行できる様に修正
  ・サンプルJWWファイルを添付


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